現在車椅子使用で要介護2の母は、生まれながらの地黒。そしてまるでパーマをあてたようなクルクルもじゃもじゃヘアー。若い頃は特に、貴金属類が大好きでジャラジャラつけていたので、ちょっと南の島出身の人のように見られていた節もある。性格も社交的でそっち系のノリだったが、今は歳をとって車椅子生活なので、週二回のデイサービスの他は、家でのんびりしている。
母が車椅子生活になったのを機に、1戸建てからマンションに住み替えたのだが、このマンションが南向きでとても日当たりがいい。冬場は暖房がいらないくらい温かいし、夏場は風通しがいいので、エアコンなしで過ごせる日も多い。しかし問題なのは、いつも窓際の一番いい場所に車椅子で座っている母だ。冬場だというのに、若い頃のような地黒に、日焼けをしてしまっているようだ。
その場所が室内を見回せる1番よい位置なので、母はどきたくないらしいが、冬だとしても直射日光が当たる場所もどうかと思う。かといってせっかく明るく暖かいのに、カーテンを閉めてしまうのはもったいない。寒がりの父もカーテンを閉めることは断固として拒否している。そこで考えたのが、紫外線をカットする工夫をガラスにしようということだ。10年くらい前になるが、私が以前住んでいたアパートでも、夏場の暑さを少しでもしのごうと、ホームセンターで売っていたUVカットフィルムを買ってつけていたことがある。それは確かに効果があったが、室内から見える外の景色もぼやけてしまったのは残念だった。
ところが現在では、紫外線をカットできるガラス自体が存在するらしい。見た目にはなんの遜色もなく、夏場の紫外線や、冬場の冷気から室内を守ってくれるガラス。そんな素敵な商品があることを今まで知らなかったのはもったいない。まずは実家に試させ、良かったら我が家でも紫外線をカットするガラスに早く換えないと。